千葉市若葉区の山崎まさひこ

山崎まさひこの
❺つの
ビジョンで

千葉市が変わる!!

山崎まさひこの

❺つの
ビジョンで

千葉市が変わる!!

❶シニア世代 × 予防医学 = 健康長寿都市
❷子育て × 女性の活躍 = 子育て世代に選ばれる都市
❸都市計画 × 防災防犯 = 持続可能な 100万人都市
❹農業 × 雇用 = 一大農業都市
❺観光 × 地域資源 = 一大観光都市

❶シニア世代 × 予防医学
= 健康長寿都市

 

❷子育て × 女性の活躍
= 子育て世代に選ばれる都市

 

❸都市計画 × 防災防犯
= 持続可能な 100万人都市

 

❹農業 × 雇用
= 一大農業都市

 

❺観光 × 地域資源
= 一大観光都市

健康福祉

シニア世代 × 予防医学
= 健康長寿都市

 

健康福祉の具体的政策①

 コロナ禍で外出制限・自粛をせざるを得ない社会情勢の中、アフターコロナ・ウィズコロナ時代においては今まで以上に健康増進への取り組みが必要になると考えます。

 特にシニア世代にとっては、コロナ禍よりも、むしろコロナ騒動収束後の方が、生活習慣病等の病気のリスクが高まると予想されます。

 なぜなら、コロナ禍の生活様式は、運動や心身のリフレッシュが不足しやすい状況にあり、新型コロナウイルス感染症以外の様々な病気の原因になるからです。

 そこで、「人生100年時代」の到来を見据え、アフターコロナ・ウィズコロナ時代において、今までよりも健康寿命を延伸させるために、朝5時~7時の間、千葉市内の公立小中学校の校庭をシニア世代に開放することを提案します。

 一般的な公園よりも広い校庭という空間で、地域のシニア世代同士のコミュニティを形成し、伸び伸びと穏やかな時間を過ごしつつも、健康増進につなげていただきたいと考えています。

 校庭であれば、屋外のため、新型コロナウイルス感染症などの感染リスクも低く、仮に、今後も屋内施設の活用が制限されたとしてもシニア世代同士のコミュニティを形成・維持することができるメリットもあります。

 また、公園等に新たに運動器具を設置すると設置費用がかかりますが、校庭であれば既にたくさんの遊具があるので、設置費用をかけずに、シニア世代の健康増進活動にも活用できます。

 みんなでラジオ体操やゲートボール、子供時代にやったような遊びをしたり、思い思いにウォーキングやジョギング、縄跳びなどをしたりと、小中学校の校庭なら、子供時代に戻ったような若々しい気持ちになり、健康増進も兼ねた自由な時間と空間を味わうことができると推測されます。

 さらに、校庭での活動後の朝7時~8時において希望者は、自宅への帰り道で地元の小学生向けに交通パトロールのボランティアをすると、さらに地域が活性化されるでしょう。 

 こういったシニア世代と小学生の世代間交流も図り、地域ネットワークの拡充や小学生の親も安心して子どもを通学させられる地域づくりに発展させることができる政策です。

 さらに、シニア世代と学校との関わりが増せば、小学校における子供ルーム(いわゆる学童保育)の放課後活動においても、シニア世代の人生経験を活かした遊びや教育を提供することも可能になるでしょう。

 この政策は、税金をほとんど使わないにも関わらず、シニア世代世代と子ども世代の架け橋になり、アフターコロナ・ウィズコロナ時代の健康増進への取り組みで、医療費や介護費などの社会保障費の抑制にもつながる政策だと考えています。

健康福祉の具体的政策②

 コロナ禍で外出制限・自粛をせざるを得ない社会情勢の中、アフターコロナ・ウィズコロナ時代においては今まで以上に健康増進への取り組みが必要になると考えます。特にシニア世代にとっては、コロナ禍よりも、むしろコロナ騒動収束後の方が、生活習慣病等の病気のリスクが高まると予想されます。

 なぜなら、コロナ禍の生活様式は、運動や心身のリフレッシュが不足しやすい状況にあり、新型コロナウイルス感染症以外の様々な病気の原因になるからです。

 そこで、「人生100年時代」の到来を見据え、アフターコロナ・ウィズコロナ時代において、今までよりも健康寿命を延伸させるために、シニア世代の健康分野における生涯学習の支援を拡大させることを提案します。

 具体的には、健康増進・健康寿命の延伸のために、シニア世代の健康分野における書籍やセミナー参加費などを助成することで、健康意識や知識の醸成を促すことです。

 これまでのシニア世代支援としては、医療、介護などの病気や身体の不具合が出た後の対症療法に重心が置かれていましたが、これからは、それと併せて、シニア世代の健康意識をさらに高めて、健康を保つという予防の観点からのシニア世代支援を増やしていくことが重要だと考えます。

 そのためにも、健康意識や知識を高めることができる活動への経済的負担を軽減することで、いつまでも元気で若々しいシニア世代を増やす政策が必要だと考えます。

 元気で若々しいシニア世代が増えて健康寿命が延びれば、今までかかっていた医療費や介護費を減らすことができるだけでなく、なによりもシニア世代本人やその家族の生活の満足度が高まるため、シニア世代の健康分野における生涯学習の支援を拡大するべきだと考えます。

育児

子育て × 女性の活躍 =
子育て世代に選ばれる都市

 

育児の具体的政策①

 千葉市は、令和4年4月1日時点で待機児童ゼロとしているが、入所待ち児童数が588人もいるため、保育所に入所できていない児童が存在するのが現状です。
 入所待ち児童とは、入所可能な施設があるにも関わらず、保護者の都合で入所しない児童ですが、居住地と明らかに離れている保育所が空いていたとしても、現実的に預けられないという家庭が存在することは容易に想像できます。
 また、保育の質の観点から認可保育園に入りたかったけど、入れないという家庭もいるので、物理的な問題と共に、保育の質などの理由で、空いている保育所を活用できていないというケースが見逃されています。
 また、保育所には入っているけれど、子どもが病気になった場合に、現状多くは家庭で子どもの看病をしなければならない状況にあり、働く女性が仕事を休んで看病するケースも多く、女性の活躍という観点から考えても、集団保育しか保育の選択肢がないというのは、令和の時代には望ましくない制度設計だと考えています。
 さらに、新型コロナウイルス感染症の流行によって、集団保育のリスク面が露呈され、現在の集団保育に依存した保育制度を見直す時期に来ていると考えます。
 2019年10月から政府が主導した幼児教育・保育の無償化によって、保育所や幼稚園が無償化されましたが、それと同時にベビーシッター利用の補助金制度も開始されました。
 ベビーシッター利用の補助金制度に関して、千葉市に確認したところ、3歳児以上の児童に対して、月額3.7万円の補助がされるそうです。
 ベビーシッターの1時間の相場が約2000円なので、月に補助される時間が18.5時間分と考えると、保育所を約2日間休ませることができる程度の利用分しか補助されません。
 さらに、この制度には、病気にかかりやすい0~2歳の乳幼児が対象に入っていない(住民税非課税世帯のみ対象)ばかりか、月額3.7万円ではアフターコロナ・ウィズコロナ時代においてインフルエンザや新型コロナウイルス感染症のような最低5日間は休養が必要な病気の感染リスクが拡大する時代に突入する中で、より一層、働く女性への負担が増大していくと推測できます。
 また、千葉市は病気になった児童を対象に、「病児・病後児保育事業」なども行っていますが、受け入れ可能施設が千葉市に10か所ほどしかなく、定員も1か所数名のため、従来型の施設保育では、現在でも需要を満たしきれていません。
 変革する社会情勢の中、今後の、さらなる女性活躍時代を見据えて、集団保育以外の子育て支援の仕組みづくりが必要であると考え、千葉市独自の取り組みとして、0~9歳のベビー・キッズシッター利用のクーポン券を1人当たり年間12万円分、配布する政策を提案します。
 このクーポン券を月額ではなく、年間12万円分とすることで、仮に同じ月に5日間にわたる病気をしたとしても、年間約60時間は無料なので、月に最大7日間ほど、政府主導の補助金と併せて最大9日間ほど、ベビー・キッズシッターを無料で雇えます。
仮に、ひと月で千葉市の独自クーポン券を使い切ってしまったとしても、政府が主導している補助金もあるため、毎月月額3.7万円分は補助されます。
 一般的には病気は不定期でかかるものなので、子どもが急に病気になったとしても、数日間余裕を持って保育所や小学校などを休ませることができる仕組みにすることで、働く女性も仕事に集中できる環境が整いますし、完全に治っていない状況で保育所等に通って、他の子どもに移してしまうリスクも軽減できると考えます。
 また、子どもの病気に限らず、専業主婦の美容院や買い物、子育ての息抜きの時間も確保することも可能なので、子育てによるストレスや悩みも緩和されるはずです。
 欧米では、ベビー・キッズシッターが普及している国が多く、特にイギリスは法律上の都合もあり、小学生にもシッターを頼むほど普及しています。
 欧米の国々では、夫婦のデートやパーティーなどで数時間だけ預けることも多く、加えて保育園の送迎や買い物などでも多く活用されているそうです。
 日本でも今後、アフターコロナ・ウィズコロナ時代、そして、より一層の女性活躍時代に向けて、子育て世代が気軽にベビー・キッズシッターを活用できるような仕組みづくりが必要だと考えます。
 これらの政策は働く女性支援になるばかりか、ベビー・キッズシッターの雇用を通して、主婦や子育てを終えたシニア女性の社会進出・地域貢献を促すことができ、保育士不足問題の緩和と女性の活躍を両輪で推進できる政策でもあります。
 こうした子育て支援と女性の活躍推進につながるベビー・キッズシッターのクーポン券配布は、千葉市の宝である子ども達を、千葉市全体で育てることができる政策であり、すぐにでも導入するべきだと考えます。

育児の具体的政策②

 「人生100年時代」に本格的に突入する中、2007年に日本で生まれた子どもの半数が107歳より長く生きると推計されています。
 100年以上という長い期間をより充実したものにするためには、幼児教育から小・中・高等学校教育、大学教育、更には社会人の学び直しに至るまで、生涯にわたる学習が重要です。

 その中でも、乳幼児期や小中学校の教育は、子どもの人格形成、成長に多大な影響を与えるため、人生100年の中でも、特に大事な期間です。

 さらに、新型コロナウイルス感染症の流行でもわかるように、先が見えない時代に突入する中で、将来求められてくる能力も、私が子どもの頃と様変わりしています。

 私が子どもの頃は、知識偏重で、いわゆる目に見える成績やIQなどの認知能力が重要だと教えられました。

 しかし、AI革命を迎える、これからの時代では、心の知能指数と言われるEQなどの数字では測れない「非認知能力」の重要性が高まっています。

 さらには、知識はインターネットを使えば容易に獲得できる時代になり、非認知能力とともに、知識の応用が利く思考力を伸ばしていく必要性が増しています。

 世界的にもそうした流れがある中で、日本も政府が主導して教育改革を進めています。

 大学入試改革がその目玉で、2021年1月から大学入学共通テストに名称が変わり、試験問題も大幅に変更することで、トップダウン的に教育改革を実行し始めました。

 教育改革をするという方向性はいいのですが、政府が主導して教育改革をやろうとすると、様々な問題を調整しなければならないので、改革が遅れがちになります。

 しかし、今いる子どもの成長は待ってはくれません。

 そこで、政府主導ではなく、千葉市主導の公立保育所や小中学校の教育改革を提案します。

 具体的には、公立保育所にモンテッソーリ教育を導入し、公立保育士の給与を5%アップすること、公立小中学校に将棋や囲碁などのボードゲームや知識系カードゲームを導入するとともに、学習マンガを各校図書室に大量追加すること、EQアップやストレス軽減効果のあるマインドフルネスを導入すること、そして公立中学校数学における電卓使用を拡大することを提案します。

 

 まずは、公立保育所の教育改革について、2018年に保育所保育指針が改定されたことで、保育所を保育施設と同時に教育施設と位置付け、幼児教育の必要性が明確化されました。

 幼児期は家庭教育の収益率も各年代と比較して圧倒的に高く、社会全体への好影響を示す社会収益性も年率7~10%にもなるため、幼児教育に力を入れることが社会的にも重要だと考えます。

 政府としても、幼児教育の重要性の認識から、保育所保育指針の改定が行われたわけですが、具体的な方法は自治体や保育所任せとなっております。

 そこで、千葉市の公立保育所にモンテッソーリ教育を導入し、公立保育士の給与を5%アップすることが1つ目の提案です。

 モンテッソーリ教育とは、イタリアの医学博士で幼児教育者のマリア・モンテッソーリ氏が、約100年前に確立した教育法です。

 モンテッソーリ教育を受けた人物には、アメリカの大企業の創業者も多く、マイクロソフトの創業者であるビルゲイツ氏やフェイスブックの創業者であるマーク・ザッカーバーグ氏、アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾス氏など多数おり、元アメリカ大統領であるバラク・オバマ氏や日本では将棋の藤井聡太さんが有名です。

 なぜ、数ある教育法の中で、千葉市の公立保育所にモンテッソーリ教育の導入を提案するかというと、理由は3つあります。

 1つ目は、モンテッソーリ教育が発達心理学などの科学的根拠を有し、思考力や非認知能力の向上にも長けている教育法だからです。

 2つ目は、保育士試験で出題されるほど現役保育士にも認知されているのと、公立保育所のカリキュラムや保育士の子どもへの接し方がモンテッソーリ教育と親和性が高いため、公立保育所の保育士であれば、数回の研修で、すぐに対応できるからです。

 3つ目は、モンテッソーリ教育でいうところの「教具」で、いわゆる玩具の数と質、与える年齢や保育所での配置などのモンテッソーリ流の環境を既存施設内に揃えてあげれば、公立保育所でも充分対応できると考えるからです。

 こういったモンテッソーリ流の教育法を取り入れることで、今までよりも教育の質を高めることができる上、保育士の給与を5%アップすることで現役保育士のモチベーション向上や新規採用職員の質の向上が期待できるので、環境面、人材面ともに千葉市の公立保育所の質が高まると考えます。

 また、現役保育士の間では、千葉市の保育所は所長次第で保育方針が変わると言われていて、公立保育所同士でも少なくとも教育面に関しては質に違いが出てしまうため、この政策を実行すれば、千葉市内のどこの公立保育所でも教育の質を底上げでき、教育格差も是正できると考えます。

 さらに、公立保育所が保育だけでなく、教育も底上げすることで、他の民間保育園もさらに質を高めざるを得ず、必然的に千葉市の保育・教育の水準が高まると推測されます。

 

 

 次に、公立小中学校の教育改革として、公立小中学校に将棋や囲碁などのボードゲームや知識系カードゲームを導入するとともに、学習マンガを各校図書室に大量追加すること、そしてEQアップやストレス軽減効果のあるマインドフルネスを導入することを提案します。

 先にも説明しましたが、これからの時代を生きていくためには、物事を深く考える思考力やEQなどの非認知能力を高める教育が必要であり、知識の習得に時間や負担をかけない教育に変わっていくべきだと考えます。

 また、発達心理学の父と言われているピアジェによると、7歳~11歳くらいにかけては「具体的操作期」と言われ、論理的思考が発展途上のため、教科書以外の体験を通した学びが重要な時期です。

 よって、学校で習うような知識系のカードゲームや学習マンガを、授業や学校図書室に積極的に取り入れることで、児童・生徒は遊び感覚で楽しく、そして楽に知識を習得できるようになります。

 さらに、将棋や囲碁などのボードゲームは思考力を鍛えると言われており、アメリカの一部の学校ではチェスを毎朝行っていたり、ヨーロッパではコリドールといったボードゲームを正規の科目として義務教育課程に組み込んでいる国もあります。

 私の身近な例で言うと、市役所職員時代に一番仕事ができると思った先輩職員も、学生時代は将棋に熱中していて、思慮深さと論理的思考力に長けていました。

 また、EQアップやストレス軽減効果のあるマインドフルネスに関しては、アメリカでは既にビジネスマンを中心に巨大なマーケットを形成しており、遅くとも2030年までには日本でも流行する気配があります。

 マインドフルネスは、インドや仏教の「瞑想」から宗教色をなくしたもので、2010年頃から科学的根拠も示され、世界中に拡がっています。

 よって、小中学校の朝の会などで1分間やるだけでも、児童・生徒及び先生にも多大な好影響が期待でき、あらゆる学校生活における問題を解決する可能性も秘めていると考えています。

 

 

 最後に、公立中学校数学における電卓使用の拡大については、メリットが3つあります。

 1つ目は、ニュースで出てくるような実社会の問題を扱えるようになるので、数学が社会と密接につながり、数学と社会科を同時に学べることです。

 2つ目は、計算時間やそれに伴う負担を大幅に軽減できるので、思考力重視の数学となり、より多くの問題に取り組める時間が確保されることです。

 3つ目は、計算のハードルが下がるので、中学生から続出する数学嫌いの生徒が、今よりも減る可能性が高いことです。

 一方で、計算能力が落ちる可能性を心配する声がありますが、国際機関の調査によると、電卓利用と数学の成績に相関関係はないというデータがあります。

 2015年に15歳を対象に行われた国際学力テスト(PISA)では、科学的リテラシー、読解力、数学的リテラシーの三分野すべてでシンガポールが世界1位となりましたが、小学校では電卓をほぼ使わせず、中学校以降は自由に電卓を使わせるやり方です。

 日本は中学2年の数学において、先進国の中で電卓利用度が最も低い国となっていて、それ以降もあまり変わりませんが、イギリスやアメリカなどは大学入試で、グラフ電卓や科学電卓といったハイスペックな電卓利用が当たり前になっています。

 このように中学生以降は、計算力よりも思考力に重きを置くのが、世界のスタンダードと言えます。

 日本は未だに大学入試や高校入試で電卓を使えないので、本当は政府が主導して大学入試制度を変えた方がいいのですが、時間がかかることが推測されるため、千葉市主導で全国に拡大し、国を動かすというのも、ひとつの方法かもしれません。

 計算機に関する学術研究の圧倒的多数は、電卓のような計算ツールを活用することで、思考力や概念的な理解力が高まると結論づけています。

 小学校の算数で計算力を高め、中学校以上の数学では思考力を重視した教育への転換が日本でも求められていると考えます。

 また、公立小中学校の全国学力・学習状況調査における全国平均正答率の比較で、千葉市は2014年に小6で+1.8、中3で+1.9と全国平均を上回りましたが、2017年は小6で+1.1、中3で-0.1と千葉市の中学3年生の学力が全国平均を下回りました。

 こうした現実も踏まえて、中学数学の電卓利用を拡大し、社会問題などと絡めることで、数学や社会科の底上げにつなげるべきだと考えます。

 さらに、教室での電卓使用を長年研究してきた研究者らは「こうした道具の利用を低年齢のうちに教えないと、青年期になって必要な作業能力が身に付かない」と警告していて、このままでは大人になっても電卓を活用しきれない社会人を量産し続けることが推測されます。

 実は私も、簡単な電卓機能しか使えないので、是非とも子ども世代には、電卓などの計算ツールを使いこなすことができるように、中学校の義務教育での電卓利用を拡大するべきだと考えます。

 そして、こういった公立保育所、小中学校の教育改革を千葉市主導で行い、先進的な事例として全国に拡げていくことで、将来の千葉市、そして日本の明るい未来を創っていくべきだと考えます。

育児の具体的政策③

 昨今、日本では若者の政治への関心が薄れていると言われて久しく、若者の選挙投票率も低水準となっております。

 この原因は、いくつか考えられますが、1つ挙げるとすれば、若者が政治を身近に感じられず、自分と政治は無関係であると感じやすいからだと考えます。

 そこで、子どもの頃から、政治へ関わる機会を増やすことで、社会問題や政治に関心を持つきっかけを促し、選挙への投票や政治家を志す子どもが増えるような政策をとるべきです。

 具体的には、主に市内の小学校高学年・中学生を対象に、千葉市議会の本会議を見学できる制度を創設することを提案します。

 千葉市議会は基本的に、年4回で、本会議の日程も限られるので、千葉市内の希望する学校に絞ったとしても、1組5~10分ほどに限られるかもしれません。

 しかし、千葉市議会の本会議を見学してもらう機会を提供することで、小中学生の政治への関心・キャリア教育の推進につながると考えます。

 私も子どもの頃は千葉市内の小学校に通っていて、小学6年生の校外学習で、国会見学に行きましたが、議会中ではなく、あくまで施設見学にとどまりました。

 私が市議会議員に立候補するにあたり、初めて千葉市議会の本会議を見学しましたが、実際に会議を観て政治を肌で感じた方が、政治への関心が高まると実感しました。

 こういった生で議会を見学するという経験により、小中学生の政治への関心を醸成することで、数年後の若者の投票率が高まることが期待でき、若い力で千葉市をより良く変革していくことにつながります。

 さらに、小中学生が見学に来ることで、市議会議員もより緊張感を持てるため、より充実した議会運営がなされることも期待できます。

 こうした小中学生の政治・キャリア教育と、議会運営側にもたらすメリットがあるため、小中学生の千葉市議会本会議の見学制度をつくるべきだと考えます。

育児の具体的政策④

 千葉市でも様々な理由により、家庭で暮らせない子どもがたくさんいます。
 里親とは、そういった子どもを自分の家庭に迎え入れ、温かい家庭のぬくもりの中で生活できるよう、愛情を持って養育してくださる方のことです。
 そして、里親制度は、里親になることを希望する方に、子どもの養育をお願いする制度で、社会貢献性の高い取り組みです。
 里親になる方も、様々な理由で子どもの養育を希望されますが、預かる子どもとの関係性維持に苦労されるケースが多くあります。
 その原因の1つとして、乳幼児が3歳までに特定の人間から愛情を受けられない場合、自己肯定感が育ちにくく、思春期や社会人になってから、人間関係のトラブルを起こしやすくなるからだと言われています。
 こういった発達の仕組みを考え、できるだけ早い段階で、里親とマッチングさせるべきだと考え、3歳未満の子どもに対する里親制度の拡充を提案します。
 具体的には、3歳未満の子どもに対する里親手当・生活費を増額することで、里親が3歳未満の子どもを養育する負担を軽減することです。
 こうした政策によって、子どもが小さいうちから里親が養育できる確率が高まり、その結果、親子としての愛情も深まりやすく、子どもが成人し、社会に出るまで育て上げることが、今までよりも容易になると推測されます。
 ただ、現状は里親を希望される方が全員里親になれるわけではなく、千葉市では半分以上許可されていないという話を、私が千葉市役所職員のときに担当職員から聞いたことがあります。
 そうした里親になるための基準については、担当職員もノウハウを蓄積する必要がありますが、経済面・心理面での里親になるためのハードルを下げる制度作りを今後も進めていくべきだと考えます。

街づくり

都市計画 × 防災防犯
= 持続可能な 100万人都市

 

街づくりの具体的政策①

 ヨーロッパでは近い将来70%の確率で無くなる職業のトップが政治家というデータがあるそうです。

 さらに、ヨーロッパでは「国家にとっての重要な決定は、人間に任せるよりも人工知能(AI)に任せた方がよい」と考えている人が、平均して4人に1人もいて、フラットな視点で平等な政治判断ができるAI政治家の導入を期待しています。

 ノルウェーでは試験的にですが、既にAIを活用した政治を開始し、国家がとるべき政策の選択肢の評価をAIが行いました。

 具体的には、「シリア難民の受け入れ」という判断が分かれる問題について、政治・経済・社会面のプラスとマイナスをAIが客観的に評価することで、国家に公正な判断をさせようとする試みです。

 これから世界中の国々や日本でも導入が始まると推測できますが、人工知能開発の世界的な権威が、2025年までに政治的意思決定を完全に下せる人工知能を開発すると明言しています。

 このように将来的に政治家もAIによるロボットが主流になるかもしれませんが、いきなりロボットが今の政治家のように活動するとは思えません。

 少なくとも2030年までは、選挙で当選した政治家の議会審議や政策評価をサポートする役割に留まると推測しています。

 そこで、千葉市議会議員の議員定数を50名から48名に削減する代わりに、AI政治家を1台導入することを提案します。

 この政策によって、議員が削減されることによる議員の業務負担を軽減するとともに、AI政治家による政策判断や評価を基にした、公平で全世代平等に最適化された街づくりに、少しずつ移行できると考えます。

 なにより、客観的なものさしができるので、市民の方々にも納得感のある政治を実現できると考えています。

街づくりの具体的政策②

 2020年以降、新型コロナウイルス感染症の流行により、社会システムや価値観が急激に変革しつつあります。 

 数年前から政府主導で働き方改革を進めていましたが、コロナ禍で、加速度的に働き方を変えざるを得ない状況になり、一気にリモートワークや在宅勤務が増加し、今後はさらに定着していくと予想されています。

 こういったオフィスを必要としない働き方が増加している中で、居住地を「東京などの都市部から自然豊かな郊外へ」という流れができつつあります。

 新型コロナウイルス感染症が流行する前は、むしろ郊外から東京50キロ圏の都市部へ人口が集中する流れがありましたが、一変して、郊外への需要が高まっています。

 千葉市は東京50キロ圏にわずかに入らないため、人口増加地域の波打ち際と言われていましたが、人口増加に向けて、潮目が変わってきました。

 大手不動産・住宅情報サイトの調査では、首都圏のコロナ禍での問い合わせ増加率ランキングで、千葉県八街市がトップで、千葉県内の自治体が上位3位を独占しています。

 千葉県八街市や市原市、大網白里市のトップ3に共通するのは、千葉市の若葉区・緑区と隣接した自治体であり、自然豊かな土地であるということで、リモートワークをするような都心に住む現役世代・ファミリー世代の中で、田舎暮らしを求める需要が増加していることが推測できます。

 千葉市は、都市と自然が融合した街であり、気軽に都会と田舎の両方の生活を行き来できるので、特に若葉区と緑区には潜在的な人口流入需要があり、都心で暮らす現役世代・子育て世代にとって、住み心地のよい移住先として選ばれる可能性を秘めています。

 今までの千葉市の人口流入は、東京方面からではなく、千葉県東部や南部地域に支えられていましたが、2020年から一変した働き方の価値観によって、東京圏では狭いマンション暮らしをしていた子育て世代に対して、制度設計次第では「自然豊かで安価な千葉市の一戸建てに住みたい」と考える流れを促し、ますます加速していけると考えています。

 よって、潜在的な千葉市への人口流入希望者を受け入れる安価な受け皿を増やす政策をすることで、東京50キロ圏の都市から現役世代・ファミリー世代を取り込み、地域の活性化と併せて、千葉市が人口100万人の大都市になるチャンスだと考えます。

 具体的な政策として、開発住宅地のエリア拡大と、入居者の空き家リフォーム代を千葉市が補助することで、一戸建ての絶対量を増やすとともに、活用しきれていない住宅の活用を促すことが有効だと考えます。

 1つ目の開発住宅地のエリア拡大については、現在、新たに住宅を建築することが抑制されている市街化調整区域において、駅から1キロ圏内に認められている開発制度を1.2キロに延伸させることです。

 私は千葉市役所職員時代に宅地課という部署で、まさに市街化調整区域等の開発許可を担当していました。

 もともと、市街化調整区域での駅から1キロ圏内の開発制度の拡大については、開発許可の担当職員の中でも意見が分かれるところです。

 なぜかというと、もともと市街化調整区域での駅から1キロ圏内の開発制度は、都市機能を集中させるコンパクトシティの考え方を基にしているので、距離を拡大するとコンパクトな都市ではなくなるという意見があるからです。

 財政が縮小する中で、全国的にも都市機能を集約させる流れがあり、千葉市のコンパクトシティ戦略としては、千葉市立地適正化計画にもあるように千葉駅・海浜幕張駅・蘇我駅を主な拠点駅としており、若葉区では都賀駅・千城台駅が地域の拠点駅となっております。

 私もコンパクトシティの考え方は、将来を見据えた戦略としてよいものだと考えていますし、千葉市の場合でも千葉駅・海浜幕張駅・蘇我駅・稲毛駅・都賀駅などの主要駅は都市機能を集中できる素養が充分にあると考えています。

 しかし、若葉区のモノレール沿線沿いに関しては、都賀駅や千城台駅を除いて、駅前に都市機能を集約させることには限界があるとも考えています。

 市街化調整区域の駅から1キロ圏内の開発制度は、主に若葉区や緑区、花見川区などの自然豊かな地域で活用できる制度です。

 特に若葉区のモノレール沿線駅は、都市機能が必ずしも集中しておらず、交通手段として主に車を利用されている市民も多くいらっしゃいます。

 こうした状況から、市街化調整区域が駅近くにある地域に関しては、今から駅前に都市機能を集中させるよりも、人口増加による地域活性化を促すことで、地域経済を発展させる戦略をとる方が現実的だと考えます。

 若葉区に限って言うと、人口が既に減少していて、このままでは40年後の2060年には15万人の若葉区民が11万人以下になると推計されています。

 このままいくと、若葉区は、花見川区と並んで、千葉市の人口減少を引っ張っていく地域になってしまいます。

 しかし、上記で説明したように、新型コロナウイルス感染症に端を発したリモートワークの推進で、都心から郊外へと人口の逆流が始まりました。

 千葉市の人口減少を引っ張っている若葉区や花見川区、そして自然豊かな緑区は、人間らしい生活と都市へのアクセスのバランスが絶妙な場所で、人口流入の受け皿になり得る地域です。

 さらに、この開発制度では一戸建ての住宅が対象なので、現役世代・ファミリー世代を中心に千葉市に移住する場合が多く、若い力で地域の活性化にもつながります。

 こういった社会変化のチャンスをつかむためにも、若葉区や花見川区、緑区を中心に制度化されている住宅地の開発エリアを拡大することで人口流入の追い風を受け、あと2万人まで迫った人口100万人都市に向けて、規制緩和をするべきだと考えます。

 ただし、あまり開発区域を拡大しすぎるとコンパクトシティの趣旨に反するので、人口増加と都市機能のバランスを考え、担当職員であった経験も踏まえて、駅から徒歩15分圏内キリギリとなる、半径200メートルの拡大を提案します。

 こういった規制緩和をすることで、千葉市としても固定資産税や市民税の増収につながり、そこで得た財源によって、さらなる市民サービスの拡大ができるメリットがあります。

 2つ目の入居者の空き家リフォーム代の補助については、既に千葉県内の木更津市や佐倉市、我孫子市などで行われているので、コロナ禍の人口流入チャンスを逃さずに、千葉市も同様の政策を行い、都心からの移住希望者の受け皿を増やすべきだと考えます。

 千葉市よりも人口の少ない千葉県内の自治体の戦略を真似することは、ビジネスなどでよく使われるランチェスター戦略でいうところの「強者の戦略」であり、木更津市や佐倉市のよい部分を取り入れることで、千葉市と比べて人口の少ない他市よりもさらに発展拡大することが可能になります。

 また、千葉市は、神奈川県や埼玉県などの他の首都圏エリアと比べて、土地の地価が安いため、空き家のリフォーム代が補助されれば、豊かな自然も満喫できる千葉市により安価で移住することが可能になります。

 さらに、千葉市は2019年から、空き家の所有者と空き家への移住希望者をマッチングする「すまいのリユースネット」といサービスを開始したので、空き家のリフォーム代の補助と併用することで、格安な空き家への移住が東京都民のトレンドになる日も近いと予測しています。

 この2つの政策を同時に行うことで、住宅地の確保と運用率を向上させることができるので、現役世代・ファミリー世代の人口流入を促し、千葉市の100万人都市という夢を実現できると考えています。

街づくりの具体的政策③

 富士山の有史以降、記録に残る噴火が、奈良時代の781年から17回起きているため、平均すると100年に1回以上、富士山の火山活動が起きていることになります。

 富士山が最後に噴火したのが、江戸時代の1707年の宝永(ほうえい)大噴火と言われており、その後は約300年間平穏を保っています。

 また、1707年の南海トラフ地震が起きたわずか49日後に富士山が大噴火したため、もし近い将来南海トラフ地震が発生したら、富士山も連動して噴火するリスクが非常に高まっていると考えられます。

 さらに、今後30年で南海トラフ地震は「70~80%」で発生すると試算されており、今年起きたとしても不思議ではありません。

 富士山噴火に伴う火山灰が数ミリ積もっただけで、農作物への被害が出るだけでなく、電気系統や通信機能は破壊され、電車も動かなくなり、水道や道路設備も止まる可能性が専門家から指摘されています。

 今現在、千葉市をはじめ、多くの自治体は富士山噴火リスクに対する対策があまりに不十分であり、仮に今年南海トラフ地震に端を発した富士山噴火が起こった場合は、噴火で飛び散る火山灰の影響をもろに受けて、都市機能が麻痺した状況が長引くでしょう。

 先の江戸時代の噴火では江戸に5センチ、横浜に10センチもの火山灰が積もり、房総半島まで届いていた記録があるため、もし同じような噴火が起きれば、千葉市も火山灰の影響を受ける可能性が高いです。

 千葉市では、過去の経験から地震・津波・台風などの災害対策はある程度進んできていますが、多大なリスクを抱えている火山灰対策は、ほとんど進んでいません。

 驚くことに、千葉市では火山灰を処理する方法すら決まっていない状態で、このままでは火山灰やそれに伴う災害ゴミなども複合的に絡み合う事態の対処を、事態が発生してから場当たり的に取り組まざるを得ません。

 そこで、火山灰の処理に関する対処法を早急につくり、市民と協働した火山灰対策の仕組みづくりを提案します。

 具体的には、千葉市役所に対して火山灰処理に関する対処法の仕組みづくりを早急に促すとともに、火山灰被害が多い鹿児島市のように、住宅地内に降り積もった火山灰を除去するために、火山灰被害のあった地域の一般家庭に火山灰用の収集袋を配布できる仕組みをつくることを提案します。

 こういった対策は、起きてからでは対応が遅れがちになるのは、2019年の千葉県で起きた台風被害を考えれば、容易に想像できます。

 私も2019年の大規模台風被害の際には、千葉市役所職員として、被害の大きかった南房総市や千葉市若葉区、緑区などの災害チームに参加し、現地の被害状況を目の当たりにしているので、災害対策の必要性を強く感じています。

 こういったことから、あらゆる災害に強い街づくりを実現していくためにも、千葉市役所は、富士山噴火に伴う火山灰対策に対しても、緊急性を持って、早急に取り組むべきだと考えます。

 

街づくりの具体的政策④

 昨今、日本全国で小学生や未就学児への犯罪行為が多発し、親世代が安心して、子どもを通学させることができない社会になりつつあります。

 そうした状況の中で、親だけでなく、子どもが安心して通学できるような環境づくりが求められています。

 現在、千葉市では、繁華街など不特定多数の方が通行する場所の犯罪を抑止するため、中央区富士見2丁目や主要駅前に防犯カメラを設置しています。

 また、防犯カメラ設置の補助金制度によって、自治会に防犯カメラの設置を促進することで、地域のひったくり等の犯罪を抑止し、安全で安心なまちづくりを推進しています。

 しかし、主要駅以外の地域レベルでは、ひったくり等の犯罪抑止がメインであり、補助されるとはいえ、地域の自治会が費用を半額以上負担するため、防犯カメラの設置も限定的です。

 そこで、千葉市主導で、市内小学校の通学路に防犯カメラを設置することを提案します。

 具体的には、自治会や学校の協力のもと、通学路の中で死角になる場所を中心に、防犯カメラの設置台数と場所を決定し、千葉市負担で防犯カメラを設置するべきだと考えます。

 防犯カメラの管理を自治会にお願いする替わりに、設置費や運用費は千葉市が負担することで、防犯カメラの台数を飛躍的に増やすことができ、今まで見えていなかった犯罪のあぶり出しと犯罪行為の抑止にもつながると考えます。

 日本では、まだ少ないですが、お隣の中国では既に街中に防犯カメラが溢れていて、逆に監視社会で息苦しくないかという意見もあります。

 しかし、防犯カメラを駅前や犯罪多発エリア、そして小学校通学路に限定することで、子どもを守るとともに、プライバシーのバランスの取れた安心して暮らしやすい街づくりにつながると考えます。

街づくりの具体的政策⑤

 近年、たばこの受動喫煙による健康被害が社会常識化していますが、今でも千葉市内の道路や公園で、たばこを吸う人を見かけることがあります。 

 千葉市では、いわゆる「路上喫煙・ポイ捨て防止条例」により、路上喫煙を取り締まっていますが、現在の罰則範囲が、駅前などの取締り地区内に限定されていて、道路や公園は罰則の対象ではなく、努力義務となっております。

 また、たばこの取締り地区で路上喫煙をした場合でも、2,000円の過料が科される程度で、抑止力に乏しいと言わざるを得ません。

 こうした状況では、道路や公園での喫煙により、子どもや高齢者が受動喫煙のリスクにさらされるだけではなく、たばこのポイ捨てにより、街の景観や衛生環境も悪くなりがちです。

 そこで、道路や公園での路上喫煙における罰則規定を創設し、取締り地区などの罰則金も大幅に増額することを提案します。

 こうした罰則規定は、警察の飲酒運転の取り締まりをみてもわかるように、抑止効果が高い政策なので、罰則金も大幅に増額し、公共の場所ではたばこを吸ってはいけないという雰囲気を社会全体でつくっていく必要があると考えます。

 これにより、高齢者の健康被害も防ぐことができ、子どもを安心して育てられる街づくりにつながると考えます。

経済

農業 × 雇用
= 一大農業都市

 

経済の具体的政策①

 千葉市では、2010年頃から熊谷市政の重要政策の柱として、雇用政策における企業誘致に注力してきました。

 熊谷氏の戦略は、東京のベッドタウン戦略をあえてとらずに、札幌市・仙台市・名古屋市などと同様に、地方の拠点都市としての「雇用の受け皿」を重視する戦略でした。

 今までは千葉都民と言われがちでしたが、実は千葉市から東京都に通勤している市民は21.4%と、首都圏政令指定都市のなかで最も低くなっています。

 昼夜間人口比率を見ても、97.9%とあまり差がなく、首都圏の他の政令指定都市よりも昼間の人口が多いことから、市民が市内で働いているだけでなく、県内の近隣地域から働くために来ている人が多いことが推測できます。

 千葉市は、こういった数字からもわかるように、地方の拠点都市としての「雇用の受け皿」を確保するための企業誘致を重視してきたわけですが、私は、これらの誘致も継続しつつ、企業誘致の「選択と集中」による千葉市の特異性を活かした政策を提案します。

 具体的には、千葉市の企業誘致メニューに2019年から追加されたばかりの農業法人立地促進事業を「AIやドローンによるスマート農業企業」に限定して、土地・施設・設備の補助額を現在の1/2から全額にすることです。

 土地だけでなく、AIを活用したスマート農業設備を市が負担することで、全国からスマート農業企業が殺到することが予想されます。

 こういった政策をすることで、千葉市の特異性でもある「都会と田舎の融合都市」という性質を活かし、企業側から見ると千葉市内の農地と本社機能を有する事業所を比較的近い場所に設置することができ、千葉市としてもAIやドローンを活用するような優良企業を積極的に誘致することができます。

 また、新型コロナウイルス感染症がきっかけとなり、2020年から東京の本社機能を地方に移すという流れも出てきています。

 東京をはじめとした首都圏エリアにおいて、農地と本社機能を近場で連動できる地域は限られますし、東京から最も近い場所のひとつが千葉市なのです。

 さらに、千葉市なら成田空港にも近いため、AIやドローンによるスマート農業企業が、世界へ輸出するときも、地理的アドバンテージがあります。

 こうした首都圏や海外へ進出していきたい企業にとって、千葉市は立地的に好条件であるだけではなく、農業で参入障壁となる設備投資の負担が軽減されれば、大企業や成長著しい優良企業が千葉市に拠点を置き、雇用が拡大することが期待できます。

 また、千葉市の幕張新都心は国家戦略特区として、ドローンや自動運転の実証実験が可能なので、幕張新都心に既に拠点をもつIT企業などと連携して、AIやドローンによる無人化農業設備を構築していくこともできるでしょう。

 そして、幕張新都心の「ドローン実証実験」と本社機能を伴う農業企業の誘致を連動させることで、「AI」や「ドローン技術」を開発する農業企業を市外から積極的に誘致でき、美浜区で実証実験、若葉区や緑区の耕作放棄地などで栽培・収穫するという、千葉市の特性を組み合わせた一大農業都市圏を確立することも可能になるでしょう。

 こうしたAIやドローンによるスマート農業であれば、千葉県の房総半島にあるような広大な耕作地でなくとも、狭い範囲でも効率化によるコストカットができたり、無農薬野菜などの質の向上も期待できます。

 収穫された無農薬野菜を千葉市内で安価に、そして大量に消費できることで千葉市民の健康増進にも貢献するだけではなく、物流コストの優位性を活かして、首都圏や海外への物流の拠点として千葉市が選ばれ、千葉市の雇用拡大が一気に進むことが期待できます。

 千葉県は全国でトップクラスに耕作放棄地面積が広く、農業関連企業としては、房総半島への進出も今後視野に入ると推測されますが、政令指定都市と違い、一般市では大胆な企業誘致はできにくい財政状況なので、千葉市がAIやドローンによるスマート農業企業の集積地となる可能性を秘めていると考えています。

 こうしたAIやドローンによるスマート農業企業誘致の派生効果として、農家が所有している耕作放棄地を有効活用できますし、農業従事者の後継者問題もスマート農業のノウハウ蓄積によって解消されていくと考えられます。

 2010年代からの企業誘致政策によって、千葉市の企業誘致メニューは充実してきているので、今後AI革命後の新しい時代で選ばれる自治体になるための先行投資として、「AIやドローンによるスマート農業企業の誘致」を企業誘致戦略の柱にするべきだと考えます。

経済の具体的政策②

 2020年以降、新型コロナウイルス感染症の流行により、社会システムや価値観が急激に変革しつつあります。 

 数年前から政府主導で働き方改革を進めていましたが、コロナ禍で、加速度的に働き方を変えざるを得ない状況になり、一気にリモートワークや在宅勤務が増加し、今後はさらに定着していくと予想されています。

 こうした変革の中、あらゆる分野の中小企業にとって、事業のデジタル化に取り組まなければ、淘汰されていく時代に突入しました。

 こうした社会情勢も踏まえ、千葉市では2020年から「ICT活用変革促進事業」として、事業のデジタル化を推進する事業を始めました。

 コロナ禍で、日本政府も様々な中小企業支援に取り組んでいますが、大部分を占めるのが資金繰りに対する支援です。

 千葉市としては、アフターコロナ・ウィズコロナ時代にも生き残っていける中小企業を増やすために、地域経済を維持、拡大できて、持続可能性を高められるような支援をするべきだと考えます。

 そこで、場当たり的な対処法ではなく、未来への投資となる中小企業のIT化(デジタルトランスフォーメーション)を支援するために、「ICTを活用した変革促進事業」の助成金拡大を提案します。

 この政策は、千葉市の産業を守り、発展させることで、将来的に法人市民税の増収が期待できるので、企業としても千葉市としてもWIN-WINな政策です。

 政府主導の全国的な中小企業支援と併せて、千葉市独自の経済対策として、こういった未来への投資を支援する政策に重点を置くことで、中小企業の持続可能な会社経営を促し、千葉市の雇用や地域経済の維持、活性化につながると考えます。

経済の具体的政策③

 2020年以降、新型コロナウイルス感染症の流行により、社会システムや価値観が急激に変革しつつあります。 

 数年前から政府主導で働き方改革を進めていたり、副業が解禁になった企業も増えてきていますが、コロナ禍で、加速度的に働き方を変えざるを得ない状況になり、一気にリモートワークや在宅勤務が増加し、副業ができる環境が整いつつあります。

 こうした社会状況の変化の中で、副業に取り組もうと考えるサラリーマンが増える一方、ノウハウがない方が多く、副業のハードルがいまだに高い状況です。

 そこで、千葉市在住のサラリーマンを対象に、副業支援制度を創設することを提案します。

 具体的には、副業のノウハウ提供や副業セミナーへの参加費助成などです。

 これにより、サラリーマンにとっては、副業選びから収益化させられるまで、既存ノウハウを活用できるようになります。

 その結果、副業による収入アップで生活水準の向上や、好きなこと得意なことを副業に選ぶことで、自己実現を達成しやすくなると考えられます。

 また、千葉市としても、副業の収益化による市民税増加で、税収が増えるメリットがあります。

 さらに、アフターコロナ・ウィズコロナ時代において、仮に会社を解雇されてしまったとしても、副業で得た経験を活かして自力で働くこともできるような社会人教育にもなるので、ハローワークなどの支援を過度に必要としない、自立した社会人を増やすことにつながると考えます。

観光・経済

観光 × 地域資源
= 一大観光都市

 

文化自然の具体的政策

 千葉市は、観光資源や千葉市らしい都市アイデンティティとして「千葉氏」、「オオガハス」、「海辺」、そして「加曽利貝塚」といった多彩な地域資源を活用する取り組みを行ってきました。

 しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、千葉市や日本だけでなく、世界中の観光業が大打撃を受けています。

 このままでは、観光業全般が下降していく可能性もありますが、こういった状況の中で、3密を避けられる観光・レクリエーションとして、屋外キャンプやバーベキューの需要が急速に高まっています。

 最近では、キャンプ用品の充実や虫がいない季節であることから、冬キャンプも人気が出てきていて、1年間を通して、観光・レクリエーションとしての存在感を増しています。

 千葉市では、緑区の「昭和の森フォレストビレッジ」などでキャンプ場やバーベキュー場を利用できますが、そういった屋外レクリエーションを行える施設は少ないのが現状です。

 千葉市らしい都市アイデンティティの一つである加曽利貝塚は、日本最大級の縄文時代の貝塚であり、2017年には貝塚では日本初の特別史跡に指定されましたが、屋外キャンプやバーベキューといった縄文人が日常で行っていたであろう生活を体感できる雰囲気をもともと備えた場所です。

 こうした千葉市に残る文化的な資源を活かし、観光と文化振興を同時に達成するために、加曽利貝塚に縄文式キャンプ場とバーベキュー場を設置することを提案します。

 幸いなことに、2017年の特別史跡指定をきっかけに、加曽利貝塚グランドデザインという加曽利貝塚の改革計画が進行中で、2028年の完成までに加曽利貝塚の生まれ変わり戦略を練ることができます。

 既に、新たに造成する土地に、加曽利貝塚の新しい博物館と、緑地などを活用する「縄文の森ゾーン」や「水辺公園ゾーン」などを新設予定です。

 そこで、加曽利貝塚という縄文時代を肌で感じることができるという特異性を活かし、縄文人の生活を屋外キャンプやバーベキューを通じて疑似体験できる場を「縄文の森ゾーン」や「水辺公園ゾーン」に提供できれば、千葉市内はもちろん市外・県外からの観光客が、これまで以上に増える可能性が極めて高いと考えます。

 現在、加曽利貝塚の主な利用者は小学校の団体であり、大人の利用者数が少ないため、親子連れのファミリー層の利用者数を増加させることが集客する上で重要です。

 加曽利貝塚の一部を週末キャンプ場として、子どもとその親が訪れやすい場所にすることで、加曽利貝塚全体の集客アップが期待できます。

 さらに、小学生向けにも、主に千葉県内の小学校の修学旅行を誘致することで、休日のファミリー層だけではなく、平日もフルにキャンプ場を活用することができるでしょう。

 例えば、竪穴式住居を模したテントを貸し出したり、新鮮な魚介類を使った火おこしバーベキューで縄文土器風の器を使えば、非日常を体験でき、ファミリー世帯や団体客の需要を喚起できるでしょう。

 また、ファミリー向けに、どんぐりや木の実でのお菓子づくりや、貝などを使った縄文式アクセサリーづくり体験ができるスペースを設ければ、週末キャンプをするには充分な環境が整うでしょう。

 さらに、加曽利貝塚の屋外キャンプ場やバーベキュー場を利用していただいた方を対象に、加曽利貝塚の近場にある千葉市動物公園の割引券を配布し、動物公園にも訪れていただくことで、マンモスはいないまでも、縄文時代のように動物を身近に感じることができ、キャンプと併せて、満足度が高くて有意義な週末観光のスポットになるはずです。

 また、加曽利貝塚と千葉市動物公園は若葉区にあるため、さらに若葉区の観光農園と連携して、縄文時代さながらの野菜や果物狩りという3点セットでPRすることで、何度行っても楽しめる一大観光地を目指すことが可能になるでしょう。

 日本最大級の貝塚というブランドと、首都圏からもアクセスしやすい立地を活かして、市外からの観光客を増やし、弥生時代の有名遺跡である吉野ケ里遺跡のように、全国的にも有名な縄文遺跡として、加曽利貝塚を売り出していくべきだと考えます。

 そのための戦略の1つとして、正式名称や俗称を「加曽利貝塚」から「加曽利貝塚縄文遺跡」に変更することで、縄文時代の遺跡として、わかりやすいPR戦略をとる必要もあると考えています。

 現状では、宿泊を伴う観光客の誘致は千葉市の課題の1つで、幕張新都心を除いて低水準にあるため、観光による経済波及効果も伸び悩んでいます。

 こうした状況の中、加曽利貝塚の縄文式キャンプ場とバーベキュー場の設置に加え、若葉区にある観光資源をフル活用した「宿泊型のリアル縄文体験」を提供することで、コロナ禍で加速した屋外キャンプ・バーベキュー人気を上手く利用し、千葉市観光の起爆剤とするべきだと考えます。

政策を実行するために必要となる財源

 私は千葉市役所職員時代に、千葉市役所の業務改革推進課主導の職員有志による「行財政改革推進チーム」に参加しました。
 このチームは、千葉市役所職員の行財政改革チームとして、職員目線の提案を市長に行うものでしたが、私の関心のあった「職員の残業時間を減らす取り組み」についても、市長に提案させていただきました。
 ただ、この活動を通して感じたことは、根本的には行政の構造自体を変革していく必要があるため、市役所の内部から変えていくことは、想像以上に困難で時間を要するということでした。
 千葉市役所の職員は、民間企業の社員と比べると、あきらかにコスト意識が希薄な職員が多く、仮にムダな仕事をムダだとわかっていても、やり続けなければならないという風習が行政全般にはあると感じています。
 内部構造を変革することで、職員の意識改革を加速させることが必要不可欠であると言わざるを得ません。
 市役所職員の立場からすると、内部からは事業のスクラップ&ビルドが出来づらい構造で、職員個人の力ではどうにもできない問題が数多くあります。

 市役所の経営陣や市議会議員が行財政のムダをしっかりと見極めて、適切に事業のスクラップ&ビルドをしてあげることで、市民にも職員にも優しい市政運営ができるものだと認識しました。
 この経験から、市役所の経営陣や市議会議員発信の提案でないと、行財政改革をすることができないと感じましたが、そもそも千葉市に精通していないと総合的な判断ができにくいですし、縦割り行政の所以ともいえる局のしがらみのないフラットな視点で、総合的に判断できる人材が必要だと考えます。
 さらに、行政の内部構造や末端職員の気持ちを理解している市役所の経営陣か市議会議員の方が、適切な行政改革をする上でより好ましいと感じるので、千葉市役所の内部経験があり、末端職員でもあった私は、まさに行政改革を主導できる適任者だと自負しています。
 また、千葉市の運営側にも千葉市で暮らす市民の方々にとっても優しく、持続性のある市政にするためには、市役所の行政改革が根本的な課題であると強く感じます。
 こういった元千葉市役所職員であった私の経験を活かせる市役所の行政改革は、私にとって、楽しみな仕事のひとつになるでしょう。

 具体的な行政改革のビジョンですが、最終的には、民間企業のように新規事業や今後の事業展開を末端職員から、どんどんアイディア出し・議論・プレゼンしていくことで、行政のトップ層だけでなく、ボトムアップで行政事業やサービスをつくり、職員1人1人が千葉市を動かしていると実感できる仕組みづくりが理想です。

 そのための方法として、RPAやAIを活用した事務作業の機械化を推進して、その分使えるようになった時間で、職員内部から出たアイディアが具現化されやすい構造に変えていくことが必要だと考えます。

 同時に、職員の能力主義を加速させることで、現在の事務作業だけでなく、アイディア出しやプレゼンなどで事業に貢献した人をどんどん昇進させれば、職員1人1人が積極的に行政課題に取り組んでいけるようになると考えます。

 そうなれば、行政側から独創的なアイディアが出やすくなるので、千葉市独自の政策が増え、千葉市に合った市政運営を行いやすくなると考えます。

 また、市議会議員は、民間企業でいう社外取締役や株主のように市民目線で事業をチェックするという本来の役割に集中できます。

 その結果、限られた市議会開催期間の中で、議員は事業の選別などの税金の効率的な分配という部分にフォーカスした審議が行いやすくなり、今まで以上に無駄をなくした全世代平等な市政運営に大きく前進していくことでしょう。

 行政側としても、事務の機械化の後押しを受けた「千葉市職員の残業ゼロ」を推進していくことで、職員の働き方改革を促し、プライベートで培った経験を市民目線の意見として、市政に直接反映させることができるようになると考えます。

 正直、今までのような単純作業の繰り返しではなく、公務員試験を突破した優秀な職員のスキルを最大限活かせる行政の仕組みを構築させるべきだと考えます。

 その結果、これまでよりも総人件費を10%以上削減することで、総人件費の約700億円から、少なくとも70億円を捻出することを目指します。

 そして、捻出された財源を活用し、未来志向で持続可能な千葉市づくりを加速させる政策を推進していきたいと考えています。